ウパニシャッド③カタウパニシャッド
・カタウパニシャッドの考える2つの生き方
①自由を目指す生き方:シュレヤス
完全な自由を得る。幸せになる生き方
自分の外ばかり変えようとすることから自由になりたいと願う人。モークシャ(自由)を得る。
②快楽と安定を目指す生き方:ブレヤス
アルタ(安全)・カーマ(快楽)・ダルマ(徳)を求めて幸せになろうとすること。幸せになるために状況や物を変え、外に気持ちが向かう。「自分以外を求める道」ともいう。結果、自由は奪われる。輪廻になる。(これ20代の私だったし今も結構そうだと思う)
(例)儀式や祈り、瞑想、マントラ。日常での過ごし方に頼る
人生の目的が見極められていれば迷うことなく自由を目指す。何を望むかよくわからない人は簡単に手に入る目先のことを得て束の間安心感を満たした気持ちになる。だがまたすぐ不安になり迷い続けてしまう。
(私本当にそうだと思う。見極めきれてない!!迷い続ける)
シュレヤスの生き方をするには、自分は求める必要がない存在であると理解すること。真実の求める生き方と輪廻を破壊すること。この人間の知恵のことをウパニシャッドという。知恵を理解する生き方をアートマ・マールガともいう。
・行いや物で得られることは永遠ではない。永遠を知る・真実を知ることが永遠の扉を開く。本来の自分アートマーは、正しい行いで積んだ徳でもなく、不徳でも罪でもない。本当の存在は行いでもなければ行いの結果にも束縛されない。
・ヴェーダが語る究極の人間のゴールとは自由に至ること。
完全な自由は、もともと束縛もとらわれもない自分を知ることで可能になる。
本来の自分とは自由な存在であると理解すること。心の自由を望む人は心を準備する。
←規律正しい生活・修行・祈り・知恵を学び瞑想すること
心の浄化に有利な瞑想は聖音オームに深くつながる瞑想。
・心の動きを見るものがアートマー
考えという意識を意識する存在。目覚め、夢、熟睡を経験する存在。
・アートマーは体の中に宿る。体の中にありながら同時にすべての生物の体に命として宿る。どの体にも制限されない。空間のように全体を包み込むが、ミクロのレベルに浸透するほど小さい。
・心の動きに翻弄されず、集中力を高め、揺れることなく体・感覚・心を自分の中に収めることができる人は、知恵を通して確実に自分自身の真実を知る。
体・感覚・心をうまく使う人は馬車をうまく統制する。馬(五感)は運転手の言うことを聞き、迷いなく進む。
・自由の道へのステップ
①望みを知る・自分の願いを掘り下げる。
②乗り越えるべき問題を知る。そのためにヨーガで心を磨く。日々の活動の中で苦悩の原因を見つめることで、何が問題か明らかになる。
③4つの心の質を高める。
④自分自身の真実を知る
⑤悟り(モークシャ)の達成
・アートマーとブランマンは1つの要素を違う角度から表している。
例えばインドは「国」であると同時に「銀河にある特定の場所」でもある。
(大きいけど小さいの意味ってこれか)
・ブランマンは聞こえるものではない。感じることもできない。始まりも終わりもない。
・完璧に理解しなくても、何度も繰り返し斉唱するだけで効果ある。唱え繰り返すことで心は清化される。
・五感を感じ、物事と交わり、経験できるのは、感覚と心を意識させるアートマーがあるから。
(自分があるから五感がある。自分と五感は別なのか!)
・熟睡、目覚め、夢どれもアートマーがあるから可能。
・過去にしてきた無数の行い、結果の影響を受ける輪廻の中心は自分。
そう考える個人的な意識さえも世界を表す1つの意識の源から生じる。それは過去現在未来という時間を生み出す存在と同じ源である。
・個と全体はどちらも1つの存在から現れてくる。