(読書)体を信じることがすべて やわらかな言葉と心のレッスン

 

やわらかな言葉と体のレッスン

やわらかな言葉と体のレッスン

  • 作者:尹 雄大
  • 発売日: 2015/07/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

  • 人は自分の見たいようにしか見ることができない。

何かを見ているときというのは、それを見ているのではなくそれと自分との関係を見ている。

 

 

  • 言いたいことが言えない心理

言いたくても言えなかった体験の積み重ねが、いつしか、「言いたいことは言わない」ことで状況をコントロールするようになる。あるいは笑みでコントロールするようになる。

 

  • 弱者を許せない心理

社会が示す正しさに合わせて生きることを人生だと取り違えてしまうと、そこから外れた生き方がカオスに見えてしまい、許せなくなる。順調ではない人生や運命に翻弄させられている人の不条理さ、弱さを見ることで傷ついてしまう感受性の在り方がある。だから弱者を許せないという怒りが生まれもする。

→右派も左派も、自分を大事にしてほしいという気持ちは同じな気がする。弱者として主張するのか、強者として主張するのかの違い。だから絶対に分かり合えない。

 

  • 独自の思考に知識や情報のパワーは必要ではない。

僕らは僕ら自身の存在として、知識や慣習と無縁に動くことができ、安定して生きていくことができる。自分の体が実は軽やかであると知るとき、他者の評価を恐れた状態で考えるといった枠組みから離れられるはず。恐怖と無縁になるとき、独自の思考が生み出せる。